大江戸牡丹

はかなさ、繊細さ、芯の強さ、潔さ、そして華麗さ…。それらは、線香花火に独特の「和火」が人々にもたらす魅力です。
その和火をしっかりと最後まで散らすことができるのが、線香花火の本来の姿であり、そうした姿をわたしたちにきちんと見せてくれるのは、純国産のものだけなのです。

小さく消えかかった線香花火
ところが、国内の線香花火工場は近年次々と閉鎖に追い込まれ、ついに最後には、国内にはただひとつ『九州八女の長手牡丹』が残るだけとなってしまったのです。当店ではこの大切な火花を残すため、最大の努力をしてきました。しかし、その線香花火を生産していた北九州八女の工場も、1999年に廃業となり、純国産線香花火の小さな命が消えかかってしまったのです。

膨大な数の試行錯誤
ちゃきちゃきな江戸っ子の東京蔵前の花火問屋【山縣商店】。花火を日本最高の文化・芸術としてこよなく愛している当店は、そんな事態を黙ってみているワケには行きませんでした。そして、多くの人々の力を合わせ、莫大な数の試行錯誤を繰り返し、またたくさんの偶然にもめぐり逢い、約8年の歳月をかけて、いま、純国産の線香花火の命を奇跡的に復活させることに成功しました。こうして出来上がったのが『大江戸牡丹』です。

線香花火復活の火
たしかに、この試みはまだ小さな動きで、わずかの量を少しずつ縒り始めることができはじめたばかりです。しかし、この『大江戸牡丹』の火は確実に「ついた」のです。純国産線香花火にしかみることのできない、「牡丹・松葉・ちり菊」というあの繊細な火花。「貴重な技術を後世に残したい、この火を消したくない!」ただただその想いの力だけで作られた線香花火『大江戸牡丹』の光を、是非みなさんとともに、守りつづけて行きたいと思っています。